ダウ平均は４００ドル超反発 大統領選には不安も月末で買い戻しが優勢に＝米国株序盤

NY株式30日（NY時間12:04）
ダウ平均　　　27913.40（+460.74　+1.68%）
ナスダック　　　11256.62（+171.37　+1.55%）
CME日経平均先物　23365（大証終比：+175　+0.75%）

　きょうのＮＹ株式市場は幅広い銘柄に買い戻しが入っており、ダウ平均は４００ドル超反発している。前日の第１回米大統領選討論会は両候補が舌戦を繰り広げたが、市場は、トランプ大統領は郵便投票が詐欺に満ちている可能性を示唆したことで、バイデン氏が勝利した場合でも、トランプ大統領はそれを受け入れず、１１月３日の投票を経ても情勢が不透明な可能性を警戒しているようだ。

　討論会を受けて、取引開始前の時間外取引で米株式市場は売りが優勢となっていたが、取引開始直後から買いが先行した。この日発表のＡＤＰ雇用統計やシカゴＰＭＩ、そして、取引開始後に発表になった住宅指標が強い内容となったことが、買い戻しのフォローとなっている模様。

　きょうは月末および期末の取引ということもあり、リバランスに絡んだ売買も活発に入っているようだ。このままで行けば、９月の月足は３月以来の陰線で終わりそうだ。ただ、四半期で見れば、２四半期連続の陽線ではある。

　市場には追加経済対策への期待が高まりつつある。きょうもペロシ下院議長（民主党）とムニューシン米財務長官が協議を行う予定で、ムニューシン米財務長官は「妥当な妥協点がある」と述べていた。

　ＩＴ・ハイテク株を始め、エネルギー、銀行、レジャー関連と、ほぼ全面高の展開が見られている。特にクルーズ株の上昇が目立っている。米疾病対策センター（ＣＤＣ）のレッドフィールド所長が、トランプ政権の新型ウイルス対策作業部会での会合で、クルーズ船の運航停止令を来年２月まで延長するよう提案したものの却下されたと伝わったことが好感されているようだ。

　ディズニーが軟調。米リゾート事業の従業員のうち２万８０００人を解雇すると発表。今回の大量解雇発表で、パンデミックからの回復が鈍いことが改めて示された格好となった。

カーニバル　15.39（+0.32　+2.09%）
ロイヤル・カリビアン　66.29（+1.89　+2.93%）
ノルウェージャンクルーズライン　17.44（+0.88　+5.28%）

アルファベット（C）　1481.92（+12.59　+0.86%）
フェイスブック　264.89（+3.10　+1.18%）
ネットフリックス　502.62（+9.14　+1.85%）
テスラ　431.02（+11.95　+2.85%）
アマゾン　3209.89（+65.01　+2.07%）
エヌビディア　543.29（+14.26　+2.70%）
ツイッター　44.78（+0.04　+0.09%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　148.51（+1.45　+0.99%）
Ｐ＆Ｇ　139.61（+2.35　+1.71%）
ダウ・インク　47.31（+0.74　+1.59%）
ボーイング　167.53（+3.93　+2.40%）　
キャタピラー　 149.95（+2.54　+1.72%）　
ハネウェル　 166.13（+1.62　+0.98%）　
ビザ　201.97（+2.53　+1.27%）　
ナイキ　126.19（-0.16　-0.13%）
ウォルグリーン　35.86（+0.47　+1.31%）　
３Ｍ　161.32（+1.51　+0.94%）　
セールスフォース　 255.07（+7.62　+3.08%）　
シェブロン　72.11（+0.21　+0.29%）　
コカコーラ　49.26（+0.34　+0.70%）　
ディズニー　124.64（-0.76　-0.61%）　
マクドナルド　221.51（+2.83　+1.29%）　
ウォルマート　140.29（+3.15　+2.30%）
ホームデポ　278.15（+6.04　+2.22%）
JPモルガン　96.54（+1.19　+1.25%）
トラベラーズ　 108.28（+0.84　+0.78%）
ゴールドマン　 201.62（+4.83　+2.45%）
アメックス　100.39（+2.64　+2.70%）　
ユナイテッドヘルス　311.46（+7.31　+2.40%）
ＩＢＭ　122.41（+1.47　+1.22%）
アップル　 116.66（+2.57　+2.25%）
ベライゾン　59.43（+0.19　+0.32%）
マイクロソフト　 211.60（+4.34　+2.09%）
インテル　52.03（+0.84　+1.63%）
アムジェン　254.23（+5.93　+2.39%）
メルク　82.77（+0.87　+1.06%）
シスコシステムズ　39.50（+0.44　+1.13%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美