ポンドドルは再び200日線下回る 貿易協定締結でもポンド高は期待薄との声も=NY為替
きょうもリスク回避のドル買いが続く中でポンドドルも戻り売りが続いており、1.26ドル台まで下落している。200日線が1.2720ドル付近に来ているが、その水準を再び下回る展開。ポンド円も一時133.85円近辺まで下落するなど、上値の重い展開が続いている。
EUとの貿易交渉は依然として突破口が見えず、英当局者は「隔たりを埋めるためには、EUの建設的態度をより現実的な立場に変換する必要がある」と述べていた。「交渉は最終段階にあり、特に漁業権と公平な競争条件の隔たりは依然として大きい」とも語っている。EU側も英国に譲歩を求めている状況。交渉ラウンドは10月末が期限となっているが、期限までに合意できるか不透明な情勢が続いている。
一部からは、例え土壇場で妥協点に達し、12月31日までに貿易協定を締結できたとしても、英ポンドが急上昇することはないとの分析も聞かれる。英EU離脱は英経済に深刻な影響を与え、向こう数四半期に渡って、ポンドのバリュエーションに影響を及ぼす可能性があるという。
GBP/USD 1.2706 GBP/JPY 134.18 EUR/GBP 0.9148
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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