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株高でリスク回避のドル買い一服も、ドル円は105円台半ばで推移=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場はドル買いが一服する中でも、ドル円は105円台半ばでの堅調な推移が続いている。きょうで4日続伸しており、今週はドル円の買い戻しが活発化しているようだ。ロンドン時間の朝方に105.20円付近まで値を落としていたが、その水準では買いオーダーも活発に入るようだ。FRBがゼロ金利政策を実施する中で、日米の短期金利差がほぼなくなり、ドルのヘッジコストが低下している。下値では、日本の機関投資家による為替ヘッジ付きドル建て資産への投資に絡んだオーダーが入っているのかもしれない。

 ただ一方、リスク回避の円買いの動きもあることから、上値を積極的に追って行く動きにも乏しい。本日の21日線が105.65円付近に来ているが、その付近での上値抵抗は強そうだ。

 なお、朝方に米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、予想は下回っていたものの、雇用の回復の鈍さを示しており、FRBの低金利長期化姿勢を正当化している。

 ユーロドルはロンドン時間に1.16ドル台前半まで下落する場面が見られたものの、NY時間に入って、1.1675ドル近辺まで戻す展開が見られている。きょうは米株式市場に買戻しが入っており、この日発表の住宅指標も強い内容だったことから、リスク回避のドル買いも一服している。

 欧州での感染第2波が拡大する中で、欧州経済への不安感が広がっており、それと伴にECBの追加緩和期待も更に高まっているようだ。マイナスとなっている中銀預金金利の引き下げと、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の拡大が見込まれているが、利下げについては市場の抵抗感も強いようだ。市場では中銀預金金利を0.1%引き下げ、マイナス0.5%とすることで織り込む動きが見られているものの、利下げについては、その利点が非常に不明確で、実体経済への影響は限られているとの声も聞かれる。利下げの場合、ECBは目標が何であるか、他のツールと首尾一貫しているのかを説明しなければならないという。

 一方、PEPPの拡大が最も有効と見ており、12月の理事会での実施が有力視されている状況。

 ポンドドルは1.27ドル台半ばでの推移。NY時間に入ってリスク回避のドル買いが一服する中、ポンドドルも買いが出ているものの、全体的には1.27ドル台での方向感のない展開が続いている。

 きょうはスナク英財務相が、10月末で期限切れとなる既存の雇用対策に代わる新制度を発表。また、企業が新型ウイルスの流行を受けて利用した政府保証付きの融資については返済期限を先延ばしする措置も発表した。ただ、スナク英財務相は、現行の対策終了後に予想される失業を、新たな対策が食い止めることはないとも警告。市場からも雇用削減を完全に避けるには不十分との見解が多い。ポンドは発表直後に売りが膨らんだものの、直ぐに戻している。市場からは賛否両論が出ているが、ベイリー英中銀総裁は「理に適う」と賛同の意向を示していた。

 なお、英国の感染第2波の拡大が続いており、本日発表になった新規感染者数は6634人とパンデミック開始以来最多となっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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