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ドル円は105円台半ばでの堅調な推移続く 21日線が105.65円付近=NY為替

為替 

 きょうも為替市場はドル買いが優勢となっており、ドル円は105円台半ばでの堅調な推移が続いている。きょうで4日続伸しており、今週はドル円の買い戻しが活発化しているようだ。

 欧米で感染拡大の動きが再び見られており、特に欧州では感染第2波の拡大が加速している。日米に遅れて表れたイメージだが、これらの動きが市場に世界経済への不安感を高めており、為替市場はリスク回避のドル買いが見られている。準備通貨としてのドルの見直し買いが出ているのかもしれない。一向に米追加経済対策がまとまらないことも、不安感を拡大させているようだ。

 ドル円はロンドン時間の朝方に105.20円付近まで値を落としていたが、その水準では買いオーダーも活発に入るようで、105円台はサポートされている。FRBがゼロ金利政策を実施する中で、日米の短期金利差がほぼなくなり、ドルのヘッジコストが低下している。下値では、日本の機関投資家による為替ヘッジ付きドル建て資産への投資に絡んだオーダーが入っているのかもしれない。

 ただ一方で、リスク回避の円買いの動きもあることから、上値を積極的に追って行く動きにも乏しい。本日の21日線が105.65円付近に来ているが、その付近での上値抵抗も強そうだ。朝方に米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、予想は下回っていたものの、雇用の回復の鈍さを示しており、FRBの低金利長期化姿勢を正当化している。

USD/JPY 105.47

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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