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強い米新築住宅にややドル売りの反応 2006年9月以来の高水準=NY為替速報

為替 

 日本時間23時に発表になった8月の米新築住宅販売件数は年率換算で101.1万件と金融危機前の2006年9月以来の高水準に増加した。FRBの金融緩和策により、過去最低水準にある住宅ローン金利を背景に、パンデミックで停滞していた新築市場は急速な回復を見せており、8月もその動きが続いている。

 予想では、8月は増加は続くものの、在庫不足などで伸びは鈍化するとみられていたことから、ジティブ・サプライズではある。在庫水準は3.3カ月分まで減少しており、前回分も3.6カ月分に下方修正され、かなりの需給ひっ迫が示されている。

 この指標を受けて為替市場ではドル売りの反応が見られているものの、大きな動きには至っていない。むしろ、今回の指標を受け、米株が上昇に転じていることに反応しているようで、リスク回避のドル買い一服といったところのようだ。

 先日の中古住宅も強い内容であったが、住宅指標は強い内容が相次いでいる。ただ、これをもってFRBが低金利の長期化姿勢を見直すとも想定できず、為替や米国債市場の反応は鈍いようだ。

 ドル円は105.40円近辺、ユーロドルは1.1645ドル付近での推移。

米新築住宅販売(8月)
販売件数 101.1万件(96.5万件)(年率換算)
中間価格 31.28万ドル(32.78万ドル) 
平均価格 36.90万ドル(37.19万ドル)
在庫水準 3.3ヵ月分(3.6ヵ月分)
()は前回

USD/JPY 105.39 EUR/USD 1.1647

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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