東京株式(大引け)=258円安、米株急落でリスク回避の売り強まる
24日の東京株式市場はリスク回避の売りが優勢となり、日経平均株価は続落。今月9日以来となる2万3000円トビ台まで水準を切り下げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比258円67銭安の2万3087円82銭と続落。東証1部の売買高概算は12億4782万株、売買代金概算は2兆2909億9000万円。値上がり銘柄数は419、対して値下がり銘柄数は1685、変わらずは72銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米株安を受けて朝方からリスクを回避する動きが優勢となった。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売り圧力が強まり、主要株指数が大幅安。特にナスダック総合指数の下げが目立つ展開となり、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で主力株を中心に幅広く値を下げた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、欧米経済の先行きに対する警戒感が根強い。米国では大統領選を前に期待された大型経済対策への思惑も後退している。後場に入ると米株価指数先物の下落が市場心理を冷やし、日経平均は下げ幅を広げた。一時300円を超える下げをみせ、2万3000円大台割れを視界に入れる場面もあった。東証1部全体の77%強の銘柄が下落し、業種別では33業種中、精密機器を除きほぼ全面安だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が下値模索、任天堂<7974>も1000円を超える下げ。トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株も値を下げた。日立製作所<6501>、SMC<6273>が売られ、リクルートホールディングス<6098>も軟調。ニイタカ<4465>が急落、串カツ田中ホールディングス<3547>、ビーグリー<3981>も大幅安。日本製鋼所<5631>も大きく値を下げた。LIFULL<2120>、エイチ・アイ・エス<9603>の下げ足も目立つ。
半面、東京エレクトロン<8035>が逆行高で6連騰と気を吐いたほか、NEC<6701>も堅調。サイボウズ<4776>の上値追いも継続。HOYA<7741>、GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>も買いが優勢だった。ハピネット<7552>が急伸、島忠<8184>も商いを伴い大幅高。しまむら<8227>、日本調剤<3341>が買われ、ショーケース<3909>も上昇した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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