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ドル円は本日高値圏での推移 チャート的に103円台は一旦買い場との見方も=NY為替

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は104.80円近辺と本日高値圏での推移となっている。本日の市場はリスク回避の雰囲気が強まり、株式市場も急落する中、為替市場はリスク回避の円高が見られていた。ドル円も一時104円ちょうど付近まで下落。

 米国で中西部の州を中心に再び感染者の拡大傾向が見られており、制限措置を再導入した州も出ている。再び都市封鎖が実施されるのではとの警戒感が高まる中、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。

 11月の米大統領選が接近する中で不透明感が強く、追加経済対策も進展が見られていない。さらにFRBは低金利の長期化は強調しているものの、追加の緩和策については具体的に打ち出す気配を見せてない。ワクチン開発もなお不透明な中で、潜在化していた様々な問題に、市場は新ためて注視し始めているとの声も聞かれる。

 ただ、リスク回避の円高と同時にドル高も見られており、準備通貨としてのドルの見直し買いも強まっている状況。本日のドル円は何度か103円台を試す動きが見られていたものの、いずれもサポートされたことから、短期筋のショートカバーが一斉に入ったのかもしれない。先週の持続的な下げで短期的に過熱感も出ており、また、チャート的には103円台は一旦買い場との見方も出ている。

 今週はパウエルFRB議長の議会証言が22日、23日に予定されており市場も注目しているが、あくまで今回はコロナウイルス支援・救済・経済保証法(CARES法)に関する証言であることから、金融政策や経済についてどの程度の発言があるか未知数の部分も多い。

USD/JPY 104.80

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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