英GDPの急減の影響は今後、家計に表れてくるとの見方も=NY為替
根強いドル安の中でポンドドルはNY時間の朝方に1.3140ドル近辺まで上昇する場面が見られたものの、その後は1.30ドル台に伸び悩む展開となっている。この日は英政府がフランスやオランダからの入国者に対し14日の隔離を義務化すると発表し、英株は大幅安となっていたものの、ポンドの反応は限定的となっている。
ポンドドルは戻り売りも出るものの、下値は底堅く推移しており、1.30ドル台の高値圏での上下動が継続。チャート的には更なる上値を期待できそうな形状ではある。
ただ、市場からはポンドに対するネガティブな見方は多い。先日発表になった第2四半期の英GDPは前期比20.4%の急減と主要国で最悪となったが、この影響はまだ政府や企業への影響に留まっており、今後、労働市場を通じて家計に表れてくるとの指摘も聞かれる。政府の対策でまだ、雇用は保たれているが、10月にそのスキームが切れると、雇用は少なくとも150万人減少するとの試算も出ているようだ。
GBP/USD 1.3090 GBP/JPY 139.52 EUR/GBP 0.9045
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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