リフトが下落 パンデミックの影響で売上高が61%急減=米国株個別
ライドシェアリングのリフトが下落。4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、パンデミックの影響で売上高が61%急減し、赤字も拡大するなど上場来最悪の決算となった。ユーザー数も60%減の870万人と予想以上の減少となった。
同業のウーバーも配車サービスは大幅な減収となったが、パンデミックによる巣ごもりの中で料理の宅配部門が伸び、それを相殺していた。しかし、リフトは料理宅配部門がなく、地域も米国とカナダに限定されており、それが明暗を分けた。
また、カリフォルニア州地裁は、ウーバーとリフトに対し、同州で勤務するドライバーの地位を独立契約社員から社員に変更するよう仮差し止め命令を出した。両社は上訴する方針を明らかにしているが、ドライバーを福利厚生の対象となる社員にすれば同州での事業は立ち行かないのではとの懸念が再燃している。一部からは、カリフォルニア州で事業を停止する可能性もあるとの指摘も聞かれる。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.86ドル(予想:-0.98ドル)
・売上高:3.393億ドル(予想:3.345億ドル)
・EBITDA(調整後):-2.803億ドル(予想:-2.926億ドル)
・アクティブユーザー:869万(予想:1050万)
・アクティブユーザー単価:39.06ドル(予想:35.83ドル)
(NY時間09:51)
リフト 29.52(-1.00 -3.26%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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