【これからの見通し】株高、リスク選好で為替市場では円安が前面に
昨日の海外市場では、ドル円の上昇の動きが目立った。106円台前半から一時107円台を付けた。クロス円も全般に上昇しており、円安の流れが前面に押し出されていた。NY株式市場ではIT関連主導のナスダック指数が2%超の大幅高となった。ダウ平均も1%超高となり、28000ポイントを上回って取引を終えた。米国での景気刺激策やウイルスワクチン開発などへの期待感が相場を押し上げていた。
このあとの海外市場でも、円安・ドル安といったリスク選好的な動きが継続する可能性がある。まずは、米株先物と欧州株の動向を注視したいところ。
このあとに発表される経済指標は、インド消費者物価指数(7月)、米新規失業保険申請件数(8日までの週)、米輸入物価指数(7月)、メキシコ中銀政策金利など。米新規失業保険申請件数は前回の増加ペース鈍化傾向が続くのかどうかが焦点。事前予想では110万人増と、前回の118.6万人増からの減少が見込まれている。メキシコ中銀は政策金利を現行の5.0%から4.5%に引き下げる見込みが有力になっている。
金融当局者の講演・イベント関連では、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ブレイナードFRB理事などのウェブ講演や会議参加が予定されている。そのほかでは、米30年債入札(260億ドル)が実施される予定。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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