英経済は23年までパンデミック前の水準まで回復しないとの声も=NY為替
根強いドル安が続く中でポンドドルは1.30ドル台半ばと底堅い動きもみせているものの、ユーロに比べれば上値が重い雰囲気は否めない。この日は第2四半期の英GDPが発表になっていたが、前期比で20.4%のマイナス成長と他のG7各国で最悪の結果となった。欧州でもスペインより数字は悪い。
ただ、きのうの英雇用統計からも今回の結果はある程度想定範囲内で、市場も覚悟していた面もあり、GDPに対するポンドの反応は限定的だった。今回の結果は感染に対する対処と相関しているものと思われ、いずれにしても、しばらくはポンドは魅力的な資産とはならないことを示唆しているとの声も聞かれた。
そのほか、英経済は2023年までパンデミック前の水準まで回復する見込みはないとの声も出ている。欧州5大経済圏の中で、英国は回復が最も遅れている国の1つとなっており、インフレも不安定な中で、財政、金融政策も極めて緩やかなままであることが予想されるという。第3四半期にポンドは、ユーロのみならず、ドルに対しても下落が予想され、ポンドドルは向こう3ヵ月に1.27までの低下も見込まれるという。
GBP/USD 1.3050 GBP/JPY 139.50 EUR/GBP 0.9041
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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