英利下げ期待後退も依然として緩和拡大観測は根強い=NY為替
NY時間に入って伸び悩む動きを見せているものの、きょうのポンドドルは1.31ドル台に一時上昇するなど、買いの流れを続けている。根強いドル安がポンドドルを押し上げているが、先週の英中銀金融政策委員会(MPC)を経て市場は利下げ期待が後退しており、ポンド買いのフォローとなっている面もある。
ただ、市場の利下げ期待は根強い。英国でのマイナス金利の可能性の低下は、短期的にはポンド上昇を助長する可能性があるが、持続できるかどうかについては依然として疑問があるという。
きょうはラムスデン英中銀副総裁のインタビューが伝わり、英経済が再び減速した場合に量的緩和(QE)を強化するとの認識を示していたが、市場からは、追加刺激策が必要な場合には、英中銀は量的緩和を拡大するか、フォワードガイダンスを強化する可能性が高いという。年内11月のMPCで、それは起こる可能性があるとも指摘している。市場では利下げ期待は後退しているものの、1000億ポンドの資産購入枠拡大観測はなお根強いようだ。
GBP/USD 1.3083 GBP/JPY 139.46 EUR/GBP 0.8987
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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