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ドル円は上値追いの動き 円安がドル安を相殺=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は上値追いの動きを見せており、106.55円付近まで上昇している。今月3日の高値を上抜く展開。ドル安の流れは根強いものの、きょうは円安の動きが優勢となっており、ドル安を相殺している。米株式市場でダウ平均が大幅に8日続伸しており、株高が円安を誘発しているようだ。協議が難航している追加経済対策への期待感が株高をフォローしており、トランプ大統領がきのう、キャピタルゲイン課税の減税と中間所得層の所得税減税に言及したことで市場は更に期待感を高めている模様。

 トランプ大統領は「キャピタルゲイン課税の減税で、さらに多くの雇用が創出される」と述べていた。キャピタルゲイン課税の引き下げには議会の承認が必要だが、一部の顧問が大統領に対して、インフレ調整を通じた減税の大統領令なら発令可能だと助言している。資産売却時に取得価格を物価調整し、インフレによる値上がり分については減額するもので、長期保有の富裕層の投資家にとってはメリットが大きいとも言われている。

 更に懐疑的な見方も少なくないものの、ロシア政府が世界初のワクチンを承認したと表明したことも雰囲気を改善しているようだ。ロシアは国内外での大規模接種を目指しているという。プーチン大統領は「ワクチンの大量提供を間もなく始められるようなると期待する」とし、自身の娘の1人に接種済みだとも話した。

 ドル安の流れが根強い中で、ドル円の上げが続くかどうかは疑問符も多いものの、夏休みで市場参加者が少なくなる中、ドル円は21日線の水準を回復している。

 ユーロドルはNY時間に入って上げが止まっているものの、底堅さは堅持している。ただ、このところの上昇から過熱感も高まる中で、ユーロドルは調整の動きが続いており、1.18ドル台の上値抵抗も強くなりつつあるようだ。本日の21日線は1.1660ドル付近に来ているが、まだ調整余地はありそうだ。ユーロドルの上げはドル安が主因だが、ドイツ経済の回復もサポートしているものと思われる。ただ、リアルタイムの指標からは、ドイツの回復は既にかなり進んでおり、回復余地も無くなりつつあるとの指摘も聞かれる。

 この2週間、トラック交通量はパンデミック前を約3%下回るまで回復し、その水準で止まっている。また、7月最終週の店舗の来客数は、通常レベルから僅か2%を下回った水準まで戻しているという。一方、公共交通機関はまだ約22%少ない水準までの回復に留まっており、まだ回復余地はある。レストランは既に前年の水準を既に上回っている。そのような中、感染第2波がドイツにも拡大を見せ始める中で、再びリアルタイムのデータは悪化する可能性もあるという。

 ポンドドルはNY時間に入って伸び悩む動きを見せているものの、きょうは1.31ドル台まで一時上昇しており、買い戻しの流れは続いている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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