バークシャーが堅調 自社株買いが過去最高に=米国株個別
著名投資家バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが堅調。4-6月期決算(第2四半期)を公表しており、鉄道・公益・エネルギー事業が前年比9.3%の減益となったものの、保険引受営業利益は前年比2.3倍となった。純利益も87%の増益となっている。同社が4-6月に実施した自社株買いは過去最高の51億ドルに達し、これまでの最高額の2倍強となっている。市場からは7月も27億ドルの自社株買いを実施しているのではとの観測も出ていた。
パンデミックで、航空株や一部金融株など合計130億ドルを売り越し、四半期ベースの売り越し額は過去10年余りで最大となった。6月末時点の手元資金は、過去最大の1466億ドルに膨らんでいる。
全体の営業利益は10%減の55億ドルとなり、製造業とサービス、リテール事業の利益が42%減少したほか、航空機部品メーカーのプレシジョンに関連して100億ドルの減損費用を計上した。
(4-6月・第2四半期)
・営業利益:55億ドル
保険引受:8.06億ドル(前年比2.3倍)
鉄道・公益・エネルギー:17.6億ドル(前年比:-9.3%)
保険料フロート:1310億ドル
純利益263億ドル(前年比:+87%)
※フロート
受取保険料から当座の保険金支払準備金を差し引いたもの
(NY時間09:38)
バークシャー 210.32(+0.84 +0.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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