ドル円は105円50銭台を中心としたもみ合い=東京為替概況
ドル円は105円50銭台を中心としたもみ合いがつづいた。昨日の海外市場で105円70銭前後を付けた後、105円30銭前後まで値を落とし、105円台半ばを回復と、レンジの中で振幅を見せる展開に。東京市場に入ると、そのレンジの中で値動きがさらに小さくなり、105円50銭割れから105円64銭までのレンジ取引に。
21時半の米雇用統計を控えて、積極的な取引を手控える動き。今晩の雇用統計は、直近の雇用関連指標が弱めに出る中で、米経済の回復度合いを測る上で重要なことに加え、秋の大統領選への影響なども意識される指標となっており、かなり注目を集めているだけに、発表前の動きには慎重。
ユーロドルは軟調地合い。昨日の海外市場では、ロンドン朝に1.19台を付けた後1.1810台まで下落。NY市場で1.1890台まで上昇と、激しい振幅を見せた。東京朝もNY午後の流れを受けて1.1880台でスタートしたが、その後はドル売りに対する調整が入り1.1820台まで。雇用統計を前にこれまで進んできたユーロ高ドル安の流れの中でできたユーロ買いポジションの整理が一部出たと見られた。ユーロ円も125円40銭近くから124円80銭台まで下落。
クロス円の下げについては、米中関係の悪化懸念が重石となった面も。トランプ大統領はこれまで話が出ていたTIKTOKとウィーチャット(微信)に関する取引禁止の大統領令に署名したと発表し、中国からの反発を含め警戒感に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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