ウエスタンデジタルが大幅安 クラウドの需要減速とコスト上昇から見通しが弱い=米国株個別
ハードウェア、ストレージのウエスタンデジタル(WD)が大幅安。4-6月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。また、7-9月期の見通しが弱く1株利益は0.45ドル~0.65ドルを見込んでおり、予想(1.34ドル)を大きく下回ったほか、売上高も37億~39億ドルと予想を大きく下回った。
2021年度はクラウドからの需要が減速し、コスト上昇にも直面することから、利益率は低下すると見られている。今回の決算を受け、アナリストからも投資判断引き下げが相次いだ。
同社は短期的に多くの課題に直面しており、パンデミックからの逆風、不確実な需要環境、そして、貿易摩擦のリスクが指摘されている。また、コスト面においても、パンデミック関連の支出のほか、東芝メモリが岩手県北上市に建設中の96層3D・NAND量産向けの北上工場第1製造棟(K1)への共同での設備投資も予定されている。
ただ、マイナス面の多くは短期的なもので、今後数四半期で大幅に解消することも予想され、構造的な変化ではないとの指摘も出ている。
(4-6月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.23ドル(予想:1.23ドル)
・売上高:42.9億ドル(予想:43.4億ドル)
(7-9月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.45~0.65ドル(予想:1.34ドル)
・売上高:37~39億ドル(予想:43.5億ドル)
(NY時間11:08)
ウエスタンデジタル 37.14(-7.33 -16.48%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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