続伸、３月以来の高値を更新も買い緩む＝ＮＹ原油概況

NY原油先物9月限（WTI）（終値）
1バレル＝42.19（+0.49　+1.18%）

　ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比（速報値）は、期近２限月が前日比０．４９～０．５２ドル高。その他の限月は０．１６ドル安～０．５９ドル高。

　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週報で原油在庫の取り崩しが続き、４月以来の低水準となったことが支援要因。米国で追加の景気刺激策についての協議が前進すると期待されていることも相場を押し上げた。

　ただ、ＥＩＡ週報でガソリンや留出油の在庫は高水準で推移しているうえ、夏場のドライブシーズンの終わりが見えていることから、上値は重かった。今回の週報で製油所稼働率は７９．６％まで上昇したものの、時期的な定期改修によって原油在庫の取り崩しは一巡するとみられている。

　時間外取引で９月限は４３．５２ドルまで上昇し、３月以来の高値を更新した。ただ、通常取引開始後は値動きが反転し、上げ幅を縮小して引けた。

MINKABU PRESS