ユーロドルが1.20ドルを上回ればECBは無視できないとの指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場は月末要因もあってドルの買い戻しが活発化しており、ユーロドルは戻り売りが優勢となっている。ロンドン時間の早朝には1.19ドル台に再び上昇していたが、その後は戻り売りが優勢の展開が続き、1.18ドル台前半まで下落。
買いの勢いが加速しているユーロドルだが、1.20ドルを上回った場合はECBが何らかのアクションをとる可能性もあるとの指摘も聞かれる。ECBはユーロ圏経済へのディスインフレの影響を考慮すると、最近のユーロ上昇は無視できないだろうという。
ただ、ユーロ圏は、GDPに占める経常収支が2.8%の黒字であるのに対し、米国は2.1%の赤字を抱えているため、ユーロ安は難しいという。米政府が11月の米大統領選挙に向けてドル高誘導を取ることはまずないものと思われ、ECBがユーロ高に苦言を呈したとしても、簡単にはドル高・ユーロ安の流れには戻らないという。
EUR/USD 1.1825 EUR/JPY 124.99 EUR/GBP 0.9001
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。