アルコアが上昇 現金残高の増加に安心感も=米国株個別
アルミのアルコアが上昇。4-6月期決算を発表し、先週発表した暫定決算に沿った内容となった。市場は、パンデミックで需要の先行きに不透明感が強まる中で現金保有を増やしたことに安心感を強めている模様。6月末の現金残高は9.65億ドルと、3月末の8.29億ドルから増加した。大口顧客の自動車メーカーなどがパンデミックで休業したことから、アルミ価格が下落する中で、同社は米精錬所の一部を縮小するなど経費削減に取り組んだ。
ハービーCEOは声明で「厳しい環境にもかかわらず、コスト削減をしつつ増産も行い、安定的な出荷を維持してバランスシートを改善させた。それにより手元現金が10億ドル近くに増えた」と述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(暫定:-0.08~0ドル)
・売上高:21.5億ドル(暫定:21~21.75億ドル)
・EBITDA(調整後):1.85億ドル(暫定:1.75~1.9億ドル)
ボーキサイト:1.31億ドル(予想:1.12億ドル)
アルミナ:8800万ドル(予想:1.31億ドル)
アルミニウム:-3400万ドル(予想:-7330万ドル)
(通期出荷見通し)
ボーキサイト:4800~4900万トン
アルミナ:1360~1370万トン
アルミニウム:290~300万トン
(NY時間09:54)
アルコア 13.49(+0.80 +6.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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