ユーロの見直し買い強まる 明日のECB理事会は無難な通過か=NY為替
先ほどから米株が伸び悩む動きを見せ、それに伴ってドル売りも一服しており、ユーロドルも1.14ドルちょうど付近に伸び悩む動きを見せている。
感染第2波や米中対立への懸念は根強いものの、ワクチン開発への期待と、今週から始まっている米企業決算への期待が市場のムードをサポートしているようだ。そのような中で為替市場はドル安の受け皿としてユーロの見直し買いを強めており、きょうは一時1.1450ドルまで上昇し、6月に上値を抑えた1.1420ドル水準を上抜く動きも見せていた。1.14ドル台を固め、その後に1.15ドルを目指す展開となるか注目される。
明日はECB理事会が予定されている。政策は据え置きが濃厚だが、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の今後についてラガルド総裁が何らかのヒントを示すか注目される。一部からは、ECBが翌日からのEU首脳会談に向けた2次的役割を演じることを強調するかもしれないとの指摘が聞かれる。事実上の財政ファイナンス。
ただ、これまでECBは相当の緩和策を既に実施して来ており、今後の経済指標を待ちたい意向が強いものと思われる。基本的に今回は無難な通過が見込まれているようだ。
EUR/USD 1.1405 EUR/JPY 121.97 EUR/GBP 0.9067
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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