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株高の中でドル円に買い戻しも 106.70円が1つのポイントか=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は買い戻しの動きが出ており、107円手前まで戻している。米株の上げが加速しており、ドル円の買い戻しを誘発しているようだ。きょうのNY為替市場はドル売りが優勢で、ドル円も106円台に下落した。経済再開への期待と感染第2波への懸念の綱引きの状態の中、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州でのウイルス感染による死亡者数が過去最多になっており、次第に警戒感が高まって来ているようだ。

 これまで楽観視していた投資家も一旦状況を見極めたい雰囲気になっているのかもしれない。そのような中で、これまで107円台での膠着相場を演じていたドル円は106円台に値を落としている。第2波による先行きへの影響は懸念されるものの、米株式市場は相変わらず底堅い推移を続けており、それがリスク選好のドル売りを呼び込んでいる模様。ただ、そのドル売りを上回るだけの円売りは見られず、ドル円は軟調な展開となっているようだ。

 下値では日本の機関投資家などの買いも期待できそうだが、いまのところは全体的なドル売りの流れに押されている。107円の水準をあっさり割り込んだことで、ロング勢も様子見姿勢となっているのかもしれない。

 きょうの動きが本格的な下値模索になるか、気掛かりな展開となりつつあるが、106.70円が1つのポイントと見られているようだ。きょうはその水準を一時割り込む動きを見せたものの直ぐに反転している。106.70円をブレイクするようであれば、5月、6月にサポートされた106円ちょうどの水準を視野に入れそうだ。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.13ドル台を再び回復。本日の21日線が1.1260ドル近辺に来ているが、その水準がサポートされた格好となっており、依然として上向きのトレンドにはある。前日高値の1.1370ドルと6月高値の1.14ドル台前半が目先の上値メドとして意識される。

 来週はEU首脳会談が予定されており、欧州委員会から提案されている復興基金について協議されるものと見られる。一部の加盟国からは不満も出ており、それに伴って妥協案も出ているようだが、今回の会談では、合意は形成されないと見られているようだ。ただ、今回の協議で合意できなくても、7月後半または9月後半までには合意できると見ているようで、ユーロのネガティブな反応はさほどないとの見方も出ている。来週のEU首脳会談は17日、18日に予定。

 ポンドドルも買い戻しが優勢となり、1.26ドル台を回復。一時1.2660ドル付近まで上昇する場面もみられた。1.2670ドル付近が目先の上値抵抗となっているようで、その上には200日線が1.27ドルちょうど付近に来ている。

 経済再開により英経済も先行きの見通しに期待感も出始めており、ポンドも対ドルで買い戻しが膨らんでいるが、ユーロや豪ドルなど他の通貨に比べれば出遅れ感は否めない。200日線を例に取れば、G10通貨の中で、対ドルで200日線を回復できていないのは、ポンドとカナダドルだけとなっている。やはり、EUとの貿易交渉がポンド買いの障害となっているようで、今月から集中協議が始まっているが、現段階では進展は見られていないようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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