107円ブレイクでロング勢も様子見か=NY為替
きょうのNY為替市場は次第にドル売りが優勢となっており、ドル円も106円台での推移が続いている。本日の安値付近での推移。日本時間0時のロンドンフィキシングにかけて売りが続いている状況。
経済再開への期待と感染第2波への懸念の綱引きの状態ではあるものの、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州でのウイルス感染による死亡者数が過去最多になる中で、次第に警戒感が高まって来ているようだ。これまで楽観視していた投資家も一旦様子見の雰囲気になっているのかもしれない。そのような中で、これまで107円台での膠着相場を演じていたドル円は106円台に値を落としている。
第2波によるこの先の回復への影響は懸念されるものの、米株式市場は相変わらず底堅い推移を続けており、それがリスク選好のドル売りを呼び込んでいる模様。ただ、そのドル売りを上回るだけの円売りまでは見られず、ドル円は軟調な展開となっているようだ。
下値では日本の機関投資家などの買いも期待できそうだが、いまのところは全体的なドル売りの流れに押されているようだ。107円の水準をあっさり割り込んだことで、ロング勢も様子見姿勢となっているのかもしれない。
USD/JPY 106.76
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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