アジア株 豪州株が下げ幅拡大、豪財務相「ロックダウン導入で週に10億豪ドルの打撃受ける可能性」

アジア株　豪州株が下げ幅拡大、豪財務相「ロックダウン導入で週に10億豪ドルの打撃受ける可能性」

東京時間14:13現在
香港ハンセン指数　　 26090.36（+114.70　+0.44%）
中国上海総合指数　 3370.23（+24.89　+0.74%）
台湾加権指数　　　　 12161.51（+68.54　+0.57%）
韓国総合株価指数　 2162.35（-1.82　-0.08%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 5926.10（-86.82　-1.44%）
インドＳＥＮＳＥＸ３０種　 36615.78（-58.74　-0.16%）

アジア株はまちまち。中国景気回復期待と「第2波」による米景気停滞懸念に挟まれ不安定な相場が続いている。
米国で7日に新型コロナウイルス感染者数が300万人を突破した。テキサス州で初めて新規感染者数が1万人を超え、アリゾナ州では1日としては最多となる117人の死者が出た。感染拡大を受けて、各州で経済活動再開にストップがかかっており、米景気回復の遅れが懸念される。経済活動再開を受けて好調だった米経済指標は、7月8月に再び悪化する恐れがある。

上海株は0.74%高、証券株の上げが目立つ。光大証券は7.9%高、太平洋証券は6.7%高、東方証券は6.1%高、国金証券は4.9%高。今週に入り、中国では証券口座開設が急増しているもよう。中国政府系メディアの証券時報が「健全な強気相場を促すことは、これまで以上に重要になっている」と伝えたことが引き続き材料視されている。中国国際金融が証券業界の目標株価を引き上げ、今後5～10年で2倍になるとの見通しを発表したことも支援材料。

豪州株は1.44%安と下げ幅を拡大。豪財務相の発言が懸念されてるとの声が聞かれる。フライデンバーグ豪財務相は、豪州で2番目に人口が多いビクトリア州で6週間のロックダウンが導入されたことを受け、「週に最大10億豪ドルの打撃を受ける可能性があり、企業に大きな影響が出るだろう」と述べた。感染拡大を受けビクトリア州は7日、州都メルボルで6週間のロックダウンを導入した。レストランやバー、スポーツジムなどが営業停止となり、通勤通学や、医療以外での外出が禁じられる。豪経済の約24%をビクトリア州が占めていることから、ロックダウン導入により同国の景気悪化が懸念される。米アップルは9日付でビクトリア州の全店舗を閉鎖すると発表した。