アジア株 上海株は後場一段高、2年4カ月ぶりに3300台乗せる V字回復期待に証券時報も材料視か
アジア株 上海株は後場一段高、2年4カ月ぶりに3300台乗せる V字回復期待に証券時報も材料視か
東京時間14:04現在
香港ハンセン指数 26262.39(+889.27 +3.50%)
中国上海総合指数 3301.13(+148.54 +4.70%)
台湾加権指数 12079.18(+170.02 +1.43%)
韓国総合株価指数 2188.36(+35.95 +1.67%)
豪ASX200指数 6038.40(-19.48 -0.32%)
アジア株は豪州を除いて大幅高、上海株に連れ高する格好。
上海株は後場一段高。18年3月以来、約2年4カ月ぶりに3300の大台を回復している。最近の中国経済指標の改善を受け、中国景気がV字回復に向かうとの期待が高まっている。また、政府系の証券時報が「健全な強気相場を促すことは、これまで以上に重要になっている」と伝えたことが支援材料になっているとの声も聞かれる。
チャイナ・インターナショナル・キャピタルによる証券業界の目標株価引き上げが好感され、証券株が大幅高となっている。同社は証券株は今後5~10年で2倍になるとの見通しを示した。招商証券、中泰証券、中国銀河証券が10%高。中信證券が7.3%高、東方証券が6.9%高、方正証券、興業証券が5.8 %高。
上海株の上げを好感して米株先物も上げ幅を拡大している。為替相場でもリスク選好のドル売りと円売りが進行。オフショア人民元は対ドルで0.3%高。
一方、豪州株は下落。同国での感染「第2波」懸念や豪中対立悪化が警戒されているもよう。
豪州で2番目に人口が多いビクトリア州で6日、新型コロナウイルス新規感染者127人を確認。これを受け、同州首相は隣接するニューサウスウェールズ州との州境閉鎖を発表した。
一部報道によると、豪政府は技術移住ビザを通じ香港市民に豪州への移住を認めることを検討しているもよう。これを受け、中国側が豪州に対する報復措置として、関税引き上げの対象品を拡大してくる可能性がある。
執筆者 : MINKABU PRESS
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