日本株への見直し買いが円高を誘発するとの見方も=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は上げを一服させているものの、107.75円付近と本日高値圏での推移が続いている。先週末に急落していた米株は反発しており、リスク回避の雰囲気は強まっていない。ただ、ドル円は買いが優勢となっている。この日発表の米住宅指標が予想外に強かったこともあるが、期末が接近していることもあり、ポジション調整の動きが出ているのかもしれない。
107円台半ばの水準が強い上値抵抗となっていたが、その水準を突破したことで、ストップを誘発したようだ。きょうの上げで21日線を回復して来ており、明日以降の動きが注目。目先は100日線が107.95円付近に来ており意識される。
ウイルス感染の中で各国の国債利回りがゼロ付近に収束する中で日本株への割安感を指摘し、日本株への資金流入が円を押し上げるとの声も出ている。現在の日本株は予想株価収益率から、他の主要国と比較しても割安で推移しているという。英国株と同程度。また、新興国と比較しても、さほど高い水準で推移はしていないという。それらの魅力に加えて、日本の企業環境は変化しており、利益率は世界水準に近づきつつあり、以前の不況時のような低パフォーマンスではないと指摘している。
USD/JPY 107.73
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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