株高に原油高、リスク選好で円安にドル安=ロンドン為替概況
株高に原油高、リスク選好で円安にドル安=ロンドン為替概況
2日のロンドン市場は、円安とドル安の動き。欧州株や米株先物が堅調に推移し、原油相場も上昇、リスク選好ムードが広がっている。米中貿易関係の不透明感が後退したことが廃背景。昨日は中国が米国産大豆の輸入を停止するとの報道が市場の不透明感を広げたが、きょうは中国外務省が、「米国からの大豆輸入を停止するとの情報はない」と表明している。米国側の輸出業者からも中国企業が大豆などを買い付けていると確認されている。連休明けのドイツDAX指数は4%近い大幅高となっている。米株先物はアジア時間の下げを消してプラス圏に。また、NY原油先物が36ドル台へと上昇している。ロシアなど産油国がOPECプラスの減産の1カ月延長を支持と報じられている。為替市場ではポンド買いが先行したあと、ユーロや豪ドル、カナダドルなどが対円、対ドルともに全面高となっている。ユーロドルは1.11台後半、ポンドドルは1.25台半ばへと上昇。ユーロ円は120円台半ば、ポンド円は135円台乗せへと上昇。ドル円も107.84レベルまで高値を伸ばしたが、108円台を試す動きには至っていない。
ドル円は107円台後半での取引。東京市場での上昇の流れが継続し、ロンドン序盤に107.84レベルまで高値を伸ばした。その後は107円台後半での揉み合いに落ち着いている。中国外務省が、前日の米国からの大豆輸入を停止するとの報道を否定したことで市場全体にリスク選好ムードが広がっている。ただ、ドル円は108円台を試す動きには至らず、相変わらずのレンジで推移している。
ユーロドルは1.11台後半での取引。序盤はポンド買いの動きと比べると出遅れ感があったが、1.1140レベルを上回ると一気に前日NY高値を超えて1.1188レベルまで高値を伸ばした。ユーロ円は120円台の節目水準を上回ると、高値を120.55レベルまで更新した。連休明けのドイツDAX指数は4%近い大幅高となっている。米株先物はアジア時間の下げを消してプラス圏に。リスク選好のドル売り、円売りの動きが広がった。
ポンドドルは1.25台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.25台に乗せると買いが強まった。取引中盤には1.2576レベルまで高値を伸ばしている。ポンド円は134円台半ばから135円台に乗せると、高値を135.50近辺まで伸ばした。ユーロポンドは0.89を挟んで下に往って来いとなっている。前日からのポンド高水準は維持している。ポンド独自の材料はみあたらず、株高や原油高の動きに乗じて買われたようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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