小反落、香港を巡る米中対立の悪化を警戒=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
小反落、香港を巡る米中対立の悪化を警戒
ニューヨーク原油の期近は小反落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.05ドル安。その他の限月は0.12ドル安~0.27ドル高。
中国政府が国営企業に米国からの大豆や豚肉の輸入を停止するよう求めたと伝わったことから、第1弾の米中通商合意の履行に不透明感が高まった。中国は香港を巡る米国の態度に反発している。
ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国が中心となったOPECプラスが現行の減産目標である日量970万バレルを7月以降も継続する方向で協議していることが相場を支えた。来週行われる予定だったオンライン会合は今週4日に前倒しとなる見通しだが、5~6月の予定だった日量970万バレルの減産目標をどの程度維持するのかまだ調整が続けられている。関係筋によると、ロシアは一ヶ月の延長を望んでいる。
時間外取引で7月限は前日終値を挟んで小動きだった。通常取引序盤にかけて34.27ドルまで下落したが、売りが強まったのは一時的で、その後は安値から切り返した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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