ポンドは底堅い動き 年内のEU離脱は難しい情勢=NY為替
きょうもポンドは底堅い動きをしており、ポンドドルは1.23ドル台を回復している。東京時間の早朝に1.2165ドル付近まで下落し、21日線を割り込む場面が見られたが、新型ウイルス感染で手集中治療室に搬送されたジョンソン英首相の容体が安定していることもあり、ポンドは堅調に推移している模様。
ユーロと比較すればポンドは底堅い印象も受けるが、一部からは年内が期限となっている英国のEU離脱が、新型ウイルス感染で延期されるのではとの観測が強まっており、それがポンドをサポートしているとの指摘も聞かれる。EUのバルニエ首席交渉官もウイルス感染で陽性反応があり、ジョンソン英首相も治療中ということから、貿易交渉の進展は当面望めない状況。
ただ、英景気の先行きに関しては感染前から減速の兆候を見せていたことから、ウイルス感染でさらに深刻になっており、ファンダメンタルズからはポンドは買えないとの声も出ている。
GBP/USD 1.2340 GBP/JPY 134.29 EUR/GBP 0.8839
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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