ユーロは下げ続く イタリア格下げに不安感も=NY為替
新型ウイルス感染拡大が依然として鎮静化しない中、為替市場はドル高の反応が優勢となっている。ユーロドルも下値模索が続いており、きょうは1.07ドル台に下落している。ECBが量的緩和(QE)を強化しているほか、財政出動に関して域内が対立していることも、ユーロを圧迫しているようだ。来週7日にはユーロ圏財務相会合が予定されており、市場は動向を注目しているようだ。
ウイルス感染に関しては、イタリアの情勢が依然として先行きが見えない状況が続いている。経済活動がほぼ停止している中、市場の一部からはイタリアの格下げリスクが意識されているようだ。あとどれくらい投資適格級格付けを維持できるの不透明で格下げが濃厚だとの声も聞かれる。目先はS&Pグローバルが4月24日にイタリアの格付けの見直しを発表予定。同社はすでに格付けを「BBB」、格付け見通しを「ネガティブ」としている。格付けが「BB」になると投資不適格級。ECBによる購入やオペ担保としても使用しづらくなる。
EUR/USD 1.0801 EUR/JPY 117.11 EUR/GBP 0.8810
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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