東京株式(大引け)=1円高と5日ぶりに小反発、引けにかけ値を戻す
3日の東京株式市場で日経平均株価は5日ぶりに小幅反発。引けにかけ先物主導で買い戻しが入ったとみられている。
大引けの日経平均株価は前日比1円47銭高の1万7820円19銭。東証1部の売買高概算は14億9911万株。売買代金概算は2兆3669億8200万円となった。値上がり銘柄数は467と全体の約22%、値下がり銘柄数は1653、変わらずは48銘柄だった。
前日の米株式市場では、原油価格の上昇を受けNYダウが前日比469ドル高と急伸した。これを受けた、東京株式市場も朝方は買い優勢の展開となり、上昇幅は200円を超し、1万8000円を回復する場面があった。買い一巡後は後場に入り売りに押される展開。東京を中心とする新型コロナウイルスの感染拡大が警戒された。ただ、引けにかけ買いが流入し、結局1円高とプラス圏で取引を終えた。先物中心に買い戻しが入ったとみられている。
個別銘柄では、任天堂<7974>やファーストリテイリング<9983>が高く、東京エレクトロン<8035>やキーエンス<6861>が値を上げた。新型コロナ治療薬として期待される「アビガン」に対する原料供給でデンカ<4061>が急騰。富士フイルムホールディングス<4901>も高い。原油価格の上昇で国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が買われた。東証2部から1部へ復帰する申請を行った東芝<6502>が上昇した。
半面、ソフトバンクグループ<9984>やソニー<6758>、リクルートホールディングス<6098>が安く、トヨタ自動車<7203>やSUBARU<7270>など自動車株が値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株も軟調。三越伊勢丹ホールディングス<3099>が売られた。テレワーク関連のブイキューブ<3681>や遠隔医療のMRT<6034>が安く、鳥貴族<3193>やひらまつ<2764>など居酒屋、飲食店関連株も値を下げた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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