ユーロ売り広がる、ドル円は107円台で一進一退=ロンドン為替概況
ユーロ売り広がる、ドル円は107円台で一進一退=ロンドン為替概況
1日のロンドン市場は、ユーロ売りの動きが広がっている。ユーロドルは1.10台前半から1.09台前半へと下落。前日NY市場での上昇を消す動きになっている。ユーロ円は118円台後半から117円台半ばへと一方通行で下落。対ポンドでもユーロ売りが継続している。欧州での新型ウイルス感染の深刻化が意識されたようだ。スペインでは感染者数が10万人、死亡者数が9千人を超えた。3月ユーロ圏製造業PMI確報値は下方改定されており、経済センチメントの一段の悪化が示されている。欧州株は米株先物とともに下落。ドル指数は再び上昇している。その一方で、その他主要通貨は比較的落ち着いた値動き。ドル円は107円台で方向感なく上下動。ポンドドルは1.23台で下に往って来い。ポンド円も売り先行も、足元では133円台回復と下げは限定的。英製造業PMI確報値は小幅に下方改定されたが、ユーロ圏ほどの落ち込みは示していない。
ドル円は107円台半ばでの取引。日経平均が大幅安となった後を受けて、米株先物や欧州株が下落している。ただ、ドル円はロンドン朝方に107.30近辺まで下げたあとは、東京安値107.26レベルを試す動きは見られず反発。上値は107.80近辺までと、こちらも東京高値107.94レベルには届かず。107円台での方向感に欠ける振幅にとどまっている。前日からの流れでは引き続きドル安・円高水準に位置している。東京都の感染者数は66人増と引き続き増加傾向を示していた。
ユーロドルは1.09台前半での取引。ロンドン市場では一方通行で売られている。1.10台前半から大台を割り込むと1.0917レベルまで安値を広げた。値幅は100ポイント超となっている。ユーロ円も118円台後半から117.50割れ水準まで下落。対ポンドでの売りも継続しており、ユーロは対主要国通貨で全面安になっている。欧州での新型ウイルス感染の深刻化が意識されたようだ。スペインでは感染者数が10万人、死亡者数が9千人を超えた。3月ユーロ圏製造業PMI確報値は下方改定されており、経済センチメントの一段の悪化が示されている。欧州株は米株先物とともに下落。
ポンドドルは1.23台後半での取引。序盤に1.2331レベルまで下落したあとは、買戻しが優勢になっている。東京午後の揉み合い水準まで戻す形になっている。ポンド円は序盤に132.50台まで下押しされたが、その後は133円台前半へと買い戻されている。この日はユーロ売り圧力が顕著で、ユーロ売り・ポンド買いのフローが広がっており、ポンドの下支え要因になっている。英製造業PMI確報値は小幅に下方改定されたが、ユーロ圏ほどの落ち込みは示していない。
MINKABU PRESS 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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