アジア株 上海株は上げ縮小 PMI改善も景気回復は時期尚早か 4月に再び50割れとの見方も
アジア株 上海株は上げ縮小 PMI改善も景気回復は時期尚早か 4月に再び50割れとの見方も
東京時間14:08現在
香港ハンセン指数 23333.96(+158.85 +0.69%)
中国上海総合指数 2753.57(+4.40 +0.16%)
台湾加権指数 9661.19(+31.76 +0.33%)
韓国総合株価指数 1727.30(+10.18 +0.59%)
豪ASX200指数 5028.50(-152.88 -2.95%)
インドSENSEX30種 29063.53(+623.21 +2.19%)
アジア株は豪州を除いて上昇、前日の米株反発を好感した買いが続いている。
各国の景気対策や、ワクチン開発への期待、イタリアや米国の一部都市で感染拡大のペースが鈍化していることから、新型コロナウイルスへの警戒感がやや和らいでいる。
また、3月の主要経済指標の悪化も市場は既に織り込んでおり、パニック的な動きは想定しにくい。
上海株は上げ幅を縮小している。きょう発表された中国3月の製造業PMI・非製造業PMIは急回復したが、市場への影響は見られない。3月の数字だけでば中国経済が回復したと判断するのは時期尚早との見方が多い。
中国3月の製造業PMIは52.0と前回の35.7から急回復した。非製造業PMIも52.3と前回の29.6から大きく改善した。ただ、製造業の内訳を見ると、新規受注と生産は50を上回ったものの、輸出向け新規受注と輸入は50を下回った。ING銀行によると4月には製造業PMIは再び50を割り込む可能性があると指摘している。
世界銀行は新型コロナウイルスの影響により中国GDPは2020年に2.3%に減速するとの見通しを示した。仮に2.3%減速になれば、1976年以来、44年ぶりの低水準となる。
中国人民銀行金融政策委員は、中国は今年の成長率目標を設定しない可能性を示している。
豪州株は下げに転じる。約2週間ぶり高値をつけたあとは利益確定の売りに押されているもよう。
執筆者 : MINKABU PRESS
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