アジア株は上昇 中国PMI改善も反応は限定的、中国経済回復との判断は時期尚早か
アジア株は上昇 中国PMI改善も反応は限定的、中国経済回復との判断は時期尚早か
東京時間11:09現在
香港ハンセン指数 23518.80(+343.69 +1.48%)
中国上海総合指数 2762.08(+14.87 +0.54%)
台湾加権指数 9698.54(+69.11 +0.72%)
韓国総合株価指数 1743.15(+26.03 +1.52%)
豪ASX200指数 5311.40(+130.02 +2.51%)
アジア株は上昇、前日の米株反発を好感して買い優勢で始まった。30日の米株式市場ではワクチン開発期待からJ&Jを中心に医療品関連が大幅高となり、ダウ平均は690ドル高で取引を終えた。
各国の景気対策や、ワクチン開発期待、首都閉鎖などによりイタリアや米国の一部都市で感染拡大のペースが鈍化していることから、新型コロナウイルスへの警戒感がやや和らいでいる。
また、欧米などの3月の主要経済指標の大幅悪化も市場は既に織り込んでおり、パニック的な動きは想定しにくいと思われる。
ただ、感染は依然として拡大し続けており楽観ムードには程遠い。31日時点での新型コロナウイルス感染は全世界で78万人になった。米国で16万人、イタリアで10万人を突破した。スペインで8万5000人と中国を抜き世界3位になった。ドイツでも6万人超、フランスで4万5000人。スイスで1万5000人、トルコでも1万人を超えた。
きょう発表された中国3月の製造業PMI・非製造業PMIは予想を大きく上回る結果となったが、アジア株式・為替市場への影響はほとんど見られない。3月の数字だけでは中国経済が回復したと判断するのは時期尚早か。
豪州株は約2週間ぶり高値を更新、経済対策を好感した買いが続いている。豪政府は30日、給与支払い補助など1300億豪ドルの経済対策を発表した。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。