ドル円はひとまず下げ一服 感染に改善の兆しは特にない=NY為替
ドル円は110.50円近辺での推移となっている。米株式市場でダウ平均が大幅に反発しており、ドル円をサポートしているようだ。前日は新型ウイルス感染に関連したリスク回避の雰囲気が強まる中、ドル円は戻り売りが強まった。一時110円を割り込む場面が見られるなど、先週の大幅な上げを帳消しにする動きが見られている。
米株式市場でダウ平均は一時400ドル超上昇するなど警戒感は一服しているものの、新型ウイルス感染に改善の兆しは特にない。きょうはブラジルでも感染例が確認されており、5大陸に感染が広がっている。
米疾病対策センター(CDC)は「米国内で感染が起きると予想している」と述べ、その場合の政府が講じる学校閉鎖やイベントの中止などに繋がる可能性があるとしている。トランプ大統領が現地時間の夕方に声明を発表する見通し。供給と需要両サイドに悪影響が及ぶ可能性があるが、規模や期間がどの程度になるのかは不明。
依然として情勢は不透明な中、ドル円も上値は重いものの、ひとまず110円台は維持しているといった展開のようだ。110.60円水準を超えると売り圧力も強まる一方、21日線が110円ちょうど付近に来ている。
USD/JPY 110.47
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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