【これからの見通し】連休前で円には調整リスク、ただ流れは継続
来週月曜日が天皇誕生日で休場となることもあり、円がらみは調整が入りやすい展開。ドル円は昨日の海外市場で112円23銭までつけ、今日も午前中に112円19銭を付ける動きが見られたが、そこから少し調整が入っている。
ただ、押し目は限定的。米長期金利の低下が目立ち、10年債利回りが昨年9月以来の低水準となる1.4848%まで下落。昨日朝から0.1%近い下げとなっており、通常であればかなりのドル売り圧力となるが、こうした状況下でもドル円は下げが限定的で地合いの強さが感じられる展開。
昨日の海外市場同様にこの後再びの円売りを含むアジア売りの動きが出る可能性も。
ドル円の目先のターゲットは昨年の高値112.40。
昨日に続いて韓国ウォンが対ドルで下落するなど、アジア通貨全般に売りの警戒感。中国人民元はオフショアで7.05台と、昨日のNY市場の高値に迫る動きの後、いったん7.03台まで調整も、ここに来て7.04台後半までとドル高元安基調が継続。オンショアも7.0330台までドル高元安が進行。この後の動きにかなりの警戒感がでている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。