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【これからの見通し】円安相場の持続性を注視、リスク選好相場ではなさそうだが

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【これからの見通し】円安相場の持続性を注視、リスク選好相場ではなさそうだが

 昨日の海外市場では、着実にドル円やクロス円に買いが入る展開だった。ドル円は110円台前半の見慣れた高値水準からの押し目はみられず、ロンドン昼にかけては110.50レベルを上回った。その後のNY市場でも買いが継続して111.59レベルまで大幅に高値を伸ばした。昨年5月3日以来のドル高・円安水準となった。

 クロス円も上昇するなかで、ドル円以外の各通貨ではドル買いの圧力も継続している。ドル指数は2017年5月以来の高水準に上昇、ドル買いの動きも根強い。

 きょうの東京市場では、人民元売り、韓国ウォン売りなどアジア通貨売りの動きが広がっている。新型コロナウイルスでは、日本で新たに死亡者が報じられており、中国から周辺諸国への感染拡大が強くイメージづけられている。米欧市場参加者からは「アジア売り」の心理も垣間見られるところだ。

 また、ドル円がこれまで上値を抑えていた110円台半ばを上抜けたことで、投資家のヘッジ戦略に見直しが迫られている面もある。通貨オプション市場では、ドル円やクロス円のボラティリティーが上昇しており、新たに円安方向へのヘッジの必要性がでてきているようだ。

 このステージの円安は、どうもリスク選好型ではなさそうだ。アジア売りといった心理的な面や、投資家の動向の変化などが背景にありそう。ドル高相場は1カ月ほど続いているが、新たな円安相場の持続性はどうか。今後、注視していく必要があろう。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツGFK消費者信頼感(3月)、ドイツ生産者物価指数(1月)、ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値(2月)、英小売売上高(1月)、米新規失業保険申請件数(15日までの週)、フィラデルフィア連銀景況指数(2月)、米景気先行指数(1月)など。アジア午後には、インドネシア中銀政策金利の発表も予定されている。

 金融当局者の講演・イベント予定は、デギンドスECB副総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁の講演やECB議事録(1月23日開催分)の公表が予定されている。その他イベントは、米週間石油在庫統計の発表、英離脱後の中期予算巡るEU臨時首脳会議などが予定されている。

MINKABU PRESS 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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