ドル円が急上昇 中国の景気対策への期待も=NY為替
きょうはドル円が急上昇しており、NY時間に入ってもその動きが続いている。110円台を回復し、一気にショートカバーを巻き込んだ格好で111円をうかがう展開も見られている。本日の安値から100ポイント超上昇。前日はアップルの発表で、ウイルス感染の経済に対する警戒感が強まっていたが、米株やアップル株がさほど下げなかったことで安心感が広がったのかもしれない。本日の日経平均や欧州株は反発している。
ウイルス感染は依然として拡大が続いているものの、新規感染者数は減少傾向も見せている。中国当局の発表データに懐疑的な見方はあるものの、警戒感の一服に繋がっている模様。しかし、収束の気配まではまだ確認できていないといったところ。
このような中、市場では、中国の景気対策への期待感が高まっており、一部には明日、中国人民銀行が利下げを発表するのではとの見方も出ている。楽観的な向きからは、第1四半期の成長は最悪が予想されるものの、中国政府の景気刺激策次第では、第2四半期にはV字回復も期待できるといった楽観的な声も出ているようだ。
なお、午後にFOMC議事録が発表される。ウイルス感染の影響には言及してくるものと思われるが、先日のパウエルFRB議長の議会証言から逸脱した内容はなく、市場に大きなインパクトを与えることにはならないとの見方も多い。
USD/JPY 110.94
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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