ユーロドルは浮上のきっかけ掴めず 17年4月以来の1.08ドル割れ=NY為替
きょうのNY為替市場はこの日発表の2月のNY連銀景気指数が予想外の強さを見せたことをきっかけにドル買いの動きが優勢になっている。ユーロドルは指標発表後に売りが加速し、一時1.0785ドル近辺まで下落する場面が見られた。1.08ドル割れは2017年4月以来。
ユーロドルは下げが続いており、浮上のきっかけが掴めないでいる。ロンドン時間に発表になった2月のドイツZEW景況感指数が予想を下回るなど、中国のコロナウイルス感染が拡大する中で、ドイツ製造業のセンチメントは依然として上がらない状況が続いているようだ。先週発表になった10-12月のドイツGDP速報値は、かろうじてマイナス成長は回避されたが、1-3月を始め、同国の景気への先行き不安感は根強い。
ただ、下げ過ぎ感は強く、RSIは21台と2018年5月以来の水準まで低下。いつ買い戻されてもおかしくはない状況だが、その気配はいまのころは見られていない。
EUR/USD 1.0816 EUR/JPY 118.83 EUR/GBP 0.8305
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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