ポンド下落 英中銀は3月中旬の予算を見極めるとの見方も=NY為替
きょうもポンドは売りが優勢となっており、ポンドドルは1.30ドルを割り込んでいる。対ユーロでも下落。中国での新型コロナウイルスの世界経済への影響が警戒される中、きょうは世界保健機構(WHO)テドロス事務局長が、中国には新型コロナウイルスの感染を管理抑制できる能力があると確信していると表明したことで、市場にはひとまず安心感が繋がっている。しかし、中国経済への影響が懸念される中、欧州通貨は軟調な動きが続いているようだ。
今週は英中銀が政策委員会(MPC)を開催するが、見方は分かれているものの、利下げ期待が根強いこともポンドを圧迫しているかもしれない。しかし、市場では先週の英経済指標が改善を示したこともあり、今回は政策変更を見送るとの見方も有力。そのほか、一部からは、3月中旬に予算が公表されるが、英離脱後の回復が実際に期待できるかどうか、そして、政府の財政支出が実際にどの程度なのか見極めるために、英中銀は今回は様子を見るとの見方も出ている。
ただ、政策委員の投票行動については、現在、6対3での据え置きが有力視されているが、利下げ主張が増える可能性はありそうだ。その場合のポンドの反応は警戒される。
GBP/USD 1.2996 GBP/JPY 141.86 EUR/GBP 0.8472
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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