円高、春節控え新型ウイルス肺炎の感染拡大を警戒=東京為替概況
21日の東京為替市場で、ドル円一時109.90円付近まで下げた。
中国・武漢で発生した新型コロナウイルスが拡散しており、春節の大移動で感染が世界中に広がることが懸念されている。逃避通貨の円が強含んだほか、安全資産の金にも買いが入った。豪州で感染の疑いがある男性が見つかったと報道されたことは豪ドルをやや圧迫した。世界保健機関(WHO)は22日にスイス・ジュネーブで緊急会合を行う。
日銀は金融政策決定会合で、現行の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の継続を賛成多数で決めたほか、展望リポートでは景気見通しが上方修正されたが、材料視されず。
リスク回避の円買いに押され、ユーロ円は121.90円付近、ポンド円は142.87円付近、豪ドル円は75.32円付近まで下落した。
豪ドル/ドルは0.6853ドル付近まで下落。NZドルやユーロに対しても豪ドル売りがみられた。NZドル/ドルは0.66ドルの節目を挟んで上下。
ユーロドルは1.10ドル後半でやや強含んだが、年初からはユーロ安・ドル高の流れにある。ポンドドルは1.30ドル前半でしっかり。先月にかけてポンド高が一巡した後、三角保ち合いが煮詰まる過程にある。
執筆者 : MINKABU PRESS
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