ユーロ円は122円台前半 来週はECB理事会 戦略見直しに注目=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロ円は122円台前半での推移となっている。きょうの為替市場はドル買いが優勢となっている中、ユーロドルの戻り売りが強まっている。一方でドル買いにもかかわらず、ドル円は上値に慎重になっているようで、110円台前半でフィックスしている状況。その流れを受け、ユーロ円は戻り売りに押されている状況となっている。本日の21日線は121.70円付近に来ているが、目先はその水準が下値サポートとして意識される。
来週はECB理事会が予定されている。政策自体は据え置きが確実視されている中、市場の注目は今月から開始する戦略見直しに集まっているようだ。特にインフレ目標の取り扱いがどうなるのか注目されるところだ。
現在、ECBは2%弱という目標を示しているが、目標以下での推移が続いている。金融緩和策に限界も見せ始めている中、インフレ目標を、「容認できるレンジ」に変更する案も聞こえてくる。2%以下も許容範囲に入れることで、不評も多いマイナス金利の解消を目指すとの見方もあるようだ。
直近のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は前年比1.3%だが、例えば、カナダ中銀にように1%~3%に設定すれば、一応、許容範囲には入る。
EUR/JPY 122.18 USD/JPY 110.14 EUR/USD 1.1094
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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