ドル買いの追い風もドル円は依然として上値に慎重=NY為替
きょうの為替市場はドル買いの動きが優勢となる中、ドル円は底堅い推移が続いている。きのうの小売売上高に続き、きょうの住宅着工件数は13年ぶりの高水準となった。反応は鈍かったが、米経済の好調さを示している。FRBの利上げまではさすがに無いが、利下げ期待はやや後退させているようで、据え置き期待を更に強化している。
米国債利回りも上昇し、米株もダウ平均が小幅ではあるが、最高値更新が続いており、ドル円にとっては追い風が吹いている状況だが、その割には上値追いの勢いは鈍いように思われる。
米中貿易協議も第1段階の合意で、ひとまず安心感に繋がっているようだが、厄介な課題はなお山積みで、警戒は続くとの声も少なくない。
このような中、ロング勢も上値に慎重になっているのかもしれない。一方、ショート勢は戻り売りを試すタイミングを狙っている雰囲気もあり、米株の調整待ちといったところかもしれない。いずれにしろ、ドル円は110円台を維持しているものの、次のアクション待ちの雰囲気は依然として続いているようだ。
USD/JPY 110.17
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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