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とれんど捕物帳 重要イベント通過で、一気にクリスマスモードに突入か!

為替 

 今週のドル円は終盤に強含み、109円台に上昇している。重要イベントが目白押しの週であったが、市場の期待もしくはそれ以上の結果だったのではないだろうか。米中貿易協議については米中が第1段階で合意の運びとなった模様。15日に発動予定だった追加関税は見送られたものの、米国による関税引き下げや、中国による米農産物購入拡大については、それぞれ確認し合いながらということのようだ。USTRのライトハイザー代表は1月第1週のワシントンでの署名を想定していることを明らかにしており、米農産物購入に関して中国から、2年間のコミットメントを確保したとしている。合意は署名後30日で発効されるとしている。ただ、今回の合意は首脳ではく、自身レベルでの署名になる可能性が高いと述べていた。市場からすれば、合意はできたことから、まずまずの内容だったとも思われる。

 もう一つの注目だった英総選挙は、ジョンソン首相率いる与党・保守党が圧勝し、過半数を大きく超える議席を獲得した。これでジョンソン首相がEUと結んだ協定での離脱を議会が承認し、秩序ある離脱の実現の可能性が高まっている。ジョンソン首相は1月31日での離脱を表明している。3年続いた混乱にひとまず決着がつくとの期待からポンドは急伸している。これも市場からすれば満額回答であっただろう。実際にEU離脱後に起きるであろう様々な問題を考慮すれば、ポンド買いが続くかどうかは未知数だが、今週のところは、ひとまず安心感が広がっているようだ。

 ただ、上記のイベントの結果の割にはドル円の上値は重い印象もある。先週も指摘したが、心理的節目の110円にかけては売りオーダーも相当程度観測されているほか、年末を控えていることもあり、ロング勢のモメンタムはあまり上昇していないのかもしれない。

 さて来週だが、クリスマスモードに一気に入って行く可能性もありそうだ。今週の重要イベントを通過して、目先は大きく影響を与えそうなイベントは少ない。来週の英中銀やユーロ圏のPMI速報値は気になるところではあるが、米経済指標は住宅やGDP確報値が発表される程度で、ポジション調整が中心になるのではとも思われる。

 今週のFOMCで公表されたメンバーの金利見通し(ドット・プロット)を見ると、2020年末までの金利予想は現行水準で据え置きと予想したのが、17名のメンバーのうち13名いた。個人的に興味深かったのが、2021年の見通しで利上げ予想が12名もいた。このドット・プロットに対して市場がドル売りで反応したことは若干不可解でもある。だいぶドルロングが積み上がっており、クリスマスに向けてポジションを調整したい意向が強いことも推測され、ドル円についてはまだ、上値の重い状況も懸念される。

 ただ、今週のFOMCから、FRBもそうなのかもしれないが、先行きに楽観的な雰囲気が強まっている。エコノミストの間では、米大統領選のリスクはあるものの、米景気拡大は来年一杯続くと見ている向きが増えつつあるようだ。ドル円は下がったとしても下値は限定的、もしくは、ユーロ円やポンド円の上昇がドル円を支える形で、底堅さは維持するシナリオも期待したい。

 なお、来週のドル円の予想レンジは、108.50~110.50円を想定。スタンスは「やや強気」を継続。

()は前週
◆ドル円(USD/JPY) 
中期 中立継続
短期 ↓↓(↑)

◆ユーロ円(EUR/JPY)
中期 中立継続
短期 ↑↑↑(↑↑)

◆ポンド円(GBP/JPY)
中期 中立継続
短期 ↑↑↑(↑↑)

◆豪ドル円(AUD/JPY)
中期 中立継続
短期 ↑↑(↑)

◆ユーロドル(EUR/USD)
中期 中立継続
短期 ↑↑(→)

◆ポンドドル(GBP/USD)
中期 中立から上へトレンド変化
短期 ↑↑(↑)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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