アドビが決算好調で上昇＝米国株個別

　アドビが上昇している。９－１１月期決算を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。同社のクリエイティブ及びマーケティングのソフトへの需要が力強いことが示されている。

　同社のナライアンＣＥＯは声明で「２０１９年度は、重要なマイルストーンであった売上高１１０億ドルの目標を達成するなど驚異的な年となった。収益と１株利益の記録的なパフォーマンスにより、我々は世界で最大かつ最も多様で収益性の高いソフトウェア企業の１つになった」と述べた。

　ただ、２０２０年度の見通しに関しては売上高が１３１．５億ドルと同社がこれまで維持してきた２０％超の成長目標を下回っている。マーフィーＣＦＯは「上半期は１７％、下半期は１８％の成長を見込む」と述べていた。

　しかし、今回の決算を受けて目標株価を引き上げるアナリストが相次いでいる。

（９－１１月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：2.29ドル（予想：2.26ドル）
・売上高：29.9億ドル（予想：29.7億ドル）
　　定額制サービス：26.9億ドル（予想：27億ドル）
　　　デジタルメディア：20.8億ドル（予想：20.5億ドル）
　　クリエーティブ：17.4億ドル（予想：17.5億ドル）
　　ドキュメントクラウド：3.39億ドル
・デジタルメディア年間経常収入：84億ドル（予想：83億ドル）
・営業利益（調整後）：12.7億ドル（予想：12.7億ドル）
・研究開発支出：5億ドル

（１２－２月・第４四半期見通し）
・1株利益（調整後）：約2.23ドル（予想：2.23ドル）
・売上高：約30.4億ドル（予想：30.9億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：9.75ドル（予想：9.68ドル）
・売上高：約131.5億ドル（予想：131.7億ドル）

（NY時間09:52）
アドビ　318.18（+12.22　+3.99%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美