ポンドは選挙受けて急騰、ドル円しっかり=東京為替概況
午前7時に投票が締め切られた英下院選挙。締め切り直後に国営メディアBBCが出口調査結果を報道。与党保守党が358議席との見通しを示し、単独過半数である326をはるかに上回る議席見込みとなったことで、ポンドが急騰した。
ポンドドルは1.3160近辺から一気に1.34台へ、その後も上昇が続き、すぐに1.35台まで上値を伸ばした。その後1.342台まで調整が入る場面が見られたが、昼前に再び1.35台を付けるなど、基調はしっかり。
ポンド円は143円70銭近辺から一気に147円台に上昇。一時147円95銭と148円に迫る動きを見せた。ポンド円はその前NY市場で米中協議合意の報道を受けた円安進行に選挙前から上昇しており、ロンドン朝は142円台半ば割れを付けていた。そこから約5円半の上昇に。
ドル円はNY市場で報じられた米中協議の合意を受けた円安基調が継続。トランプ大統領が合意を承認と報じられたNY夕方に109円43銭を付けた後、英下院選挙を受けたポンド買いドル売りに瞬間ドル円でもドル売りとなり109円ちょうど前後まで下げたが、すぐに戻して一転して上昇。ポンド円の買いにも支えられ109円60銭台まで。日経平均の600円を超える上昇なども支えとなり、ドル円は上昇基調が午後まで続いた。
ユーロドルは1.11台での推移。ポンド高に支えられてしっかり。昨日のECB理事会でのラガルド総裁の底打ちの暫定的な兆し発言もユーロの支えに。ユーロ円は円安の進行で大きく上昇しており122円台半ばを超える動きが見られた。
豪ドルは対ドルでも買いが入った。米中協議の合意を受けたリスク選好の動きが支えとなり、0.6939まで。豪ドル円は75円40銭近辺から一気に75円90銭台まで上昇。75円97銭を高値に75円台後半推移。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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