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重要イベント前に様子見気分が強まる ドル円は108円台半ば=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は108円台半ばでの狭い範囲での振幅が続いており、様子見気分が強まっている。先週は米雇用統計が強い内容となったにもかかわらず、ドル円は上げを維持できなかった。米雇用統計はかなり強い数字で、米追加利下げ期待は完全に後退したにもかかわらず、109円も200日線も維持できずに失速したことで、上値での戻り売り圧力が強くなっている印象も受ける。

 今週は重要イベントが目白押しで、その前にロングポジションを調整しておきたいといったニーズが多いのかもしれない。ただ、108円台半ばの水準は維持されており、いまのところは下押しする動きまでは出ていない。重要イベントを確認したいといったところのようだ。

 そのイベントリスクだが、11日(水)にFOMC結果発表、12日(木)に英総選挙とラガルド総裁初のECB理事会、そして、15日(日)の対中追加関税の期限に向けての米中協議も山場に入るものと思われる。FOMCやECB理事会はさほど大きないインパクトはドル円に与えないであろう。むしろ、英総選挙と米中貿易協議といった政治イベントがドル円の方向性を決めそうだ。

 英総選挙はジョンソン首相率いる保守党が勝利しそうで、議席をどれだけ過半から上積みできるかに注目が集まっているようだ。ただ、市場は楽観的で、英国は秩序ある離脱になると見ている模様。

 米中協議関連では、中国商務省の次官補が「対米貿易交渉できるだけ早く満足な結果を望む」と述べていたが、こちらはどうなるのか未知数の部分が多い。最悪、部分合意が来年に延期になったとしても、15日の追加関税発動は回避されることを市場は期待している。なお、8日日曜日に11月の中国貿易統計が発表になっていたが、輸出が予想外の4ヵ月連続で減少しており、中国も合意へのプレッシャーが高まっていそうだ。

 ユーロドルも様子見気分が広がっている模様。ユーロドルも狭い範囲での値動きとなっている。21日線が1.1045ドル付近に来ており、100日線も1.1065ドル付近に来ている。その辺が目先の下値サポートと意識される。ユーロに関しては何と言っても、木曜日のECB理事会が注目される。ラガルド体制になって初の理事会となる。ただ、政策自体は据え置きが見込まれ、新たなヒントも何も出ないというのがコンセンサスのようだ。むしろ、ラガルド総裁のもとでECBが計画している戦略的見直しの中身が注目のようだ。今回はECBのスタッフ見通しも発表されるが、成長見通しは下方修正が見込まれている。

 ポンドドルは1.31ドル台半ばでの推移。ロンドン時間の早朝に1.3180ドル近辺まで上昇したものの、NY時間にかけて戻り売りに押されている。1.3185ドルの上値抵抗を突破できれば、1.3270ドル近辺までの上昇の可能性もあるとの声も出ているようだ。

 今週12日の英総選挙に焦点が集まっている。市場には楽観的な雰囲気が広がっており ジョンソン首相率いる保守党が勝利し、むしろ、議席をどれだけ過半から上積みできるかに注目が集まっているようだ。英国は秩序ある離脱になると見ており、ポンド買いに安心感が出ている模様。

 ただ一部からは、12日までにかなり織り込む動きが出ることが予想されるが、過度に織り込んでいた場合、結果次第では、一旦利益確定売りが強まるリスクも留意されるとの声もあるようだ。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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