カナダドル下落 極端に弱いカナダ雇用統計を受け、来年の利下げ確率60%に上昇=NY為替
きょうのカナダドルは売りが優勢となっており、カナダ円は81円台に下落している。対ドルでも下落しており、ドルカナダは1.32加ドル台半ばまで上昇。きょうの米雇用統計は強い内容となったが、同時刻にカナダも雇用統計が発表になっていた。米国とは対照的にかなり弱い内容で、雇用者数は予想外に減少したほか、失業率は4ポイントも悪化し5.9%に上昇している。
カナダ中銀は今週の政策委員会で、世界的傾向とは逆に、先進国の中で最も高い政策金利を維持し、その主な理由に労働市場の緊張を挙げていた。その中での本日のカナダ雇用統計の極端な弱さは、カナダ中銀の政策方針に新たな疑念を投げかけており、短期金融市場では来年の利下げ確率を約60%まで上昇させている。
【カナダ】
雇用者数(11月)22:30
結果 -7.12万人
予想 1.00万人 前回 -0.18万人
失業率(11月)22:30
結果 5.9%
予想 5.5% 前回 5.5%
USD/CAD 1.3260 CAD/JPY 81.92
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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