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【これからの見通し】米中動向に振り回される、リスク警戒感はひとまず落ち着く

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【これからの見通し】米中動向に振り回される、リスク警戒感はひとまず落ち着く

 今週は米中両国をめぐる報道にマーケットが振り回されている。12月15日に米国の対中追加関税発動期限を控えており、あと10日に迫っている。米議会では香港やウイグルの人権法を成立させており、中国側からの強い反発を招いている。ただ、いずれも国内向けの対外強硬姿勢をアピールするものにとどまっているようだ。その証拠に、米中通商協議のフェーズ1合意については、話し合いが決裂することは無く、引き続き前向きな姿勢を維持している。現在は、フェーズ1合意に盛り込む関税の巻き戻し幅について協議中。合意に近づいている、と報じられている。

 昨日の海外市場では、円高の動きが一服した。きょうの東京市場ではドル円、クロス円ともにやや上値が重くなっているが、ドル円は108円台後半、ユーロ円は120円台後半などの高値水準を維持している。ポンド円は142円台後半と、前日の約2円幅での上昇を受けた高値水準が続いている。日経平均は164円高と3日ぶりに反発した。政府の26兆円規模の景気対策報道が好感された面もあったようだ。アジア株も全般的に買われており、リスク警戒感はひとまず落ち着いている。

 この後の海外市場では経済指標発表が比較的多い。ドイツ製造業受注(10月)、ユーロ圏GDP・確報値(第3四半期)、ユーロ圏小売売上高(10月)、南ア経常収支(第3四半期)、南アSACCI景況感指数(11月)、米貿易収支(10月)、米新規失業保険申請件数(30日までの週)、米製造業新規受注(10月)、米耐久財受注・確報値(10月)、カナダ国際商品貿易(10月)、カナダIvey購買担当者景況感指数(11月)など。

 金融当局者の発言・イベント関連は、クオールズFRB副議長が上院銀行委で証言を行う。カナダ中銀が経済進捗報告を公表し、レーン・カナダ中銀副総裁が会見を行う予定。原油相場にとっては、OPEC総会が注目材料となる。

 昨日はポンドドルが1.30台前半のポイントを上抜けて、現在は1.31台乗せと高止まりしている。12月12日の英総選挙をあと1週間に控えて、保守党の優勢が継続しており、過半数獲得の安定政権樹立への期待感が高まっているようだ。きょうも一段高となるのか、注目したい。
 
MINKABU PRESS 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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