アジア株は下落 中国が対米報復措置、米の信頼できない組織リストも公表
アジア株は下落 中国が対米報復措置、米の信頼できない組織リストも公表
東京時間11:15現在
香港ハンセン指数 26289.54(-155.18 -0.59%)
中国上海総合指数 2862.09(-13.71 -0.48%)
台湾加権指数 11504.73(+1.90 +0.02%)
韓国総合株価指数 2076.66(-15.26 -0.73%)
豪ASX200指数 6721.60(-140.67 -2.05%)
アジア株は台湾を除いて下落、前日の米株下落を嫌気して売り優勢で始まった。
米11月のISM製造業景気指数が48.1と前月から縮小したことを受けて米景気減速が強まっている。
また、米中関係悪化も懸念されている。米国の香港人権法案成立を受けて、中国は米海軍艦船の香港寄港を拒否する措置を決定した。中国外務省は「情勢の進展に基づき一層の必要な行動を取る」とし、追加制裁の可能性も示唆した。
ロス米商務長官は米中貿易協議について、「今月15日が理にかなった期限」と述べ、それまでに合意がなければ対中関税を引き上げるとした。
中国環球時報によると、中国は米企業団体の「信頼できない組織リスト」を近く公表するもようと報じている。リストには個人に対する制裁も含まれている可能性がある。
そのほか、米国とEUの対立激化なども懸念材料。
米USTRはフランスからの輸入品24億ドル相当に追加関税を検討するとしている。米国はフランス以外にもオーストリアとイタリアへの調査も検討しており、米国は対中だけではなく対欧州との貿易摩擦も激化する可能性が高まりつつある。
香港株は0.59%安。一時2%超下げ、約2カ月ぶり安値を付けた。その後は値ごろ感による買い戻しの動きも見られ下げ幅を縮小している。
上海株は約3ヵ月ぶり安値を更新、豪州株は2%下げている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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