【これからの見通し】米中協議動向にらむ
東京午前に米中協議をにらんで振幅となった。香港人権法案が下院で可決され、大統領署名も近いという状況から、米中通商協議への影響を意識する動きも、劉副首相の発言でいったん懸念が後退。
中国が希望する米国の関税撤廃、米国が希望する輸入農産物の数量目標設定は、それぞれ飲みにくい提案だけに、ぎりぎりまで調整が進む見込み。年内合意が先送りされるなどの可能性があるものの、前向きな姿勢への期待が下値を支える状況が続きそう。
ドル円は108円台半ばを中心としたレンジ取引が続くか。ダウ平均先物時間外が安値から100ドル以上戻すなどリスク警戒感が和らいでおり、突っ込んだ円買いには慎重。とはいえ、買い上げる情勢にもないといったところに。
東京市場では対ドルでかなり狭いレンジにとどまったユーロは、1.11手前の売りが重そう。下がったところでは対円での買いが入る可能性があり、1.10台後半でのレンジ取引が中心か。
ポンドドルは1.29台後半を再び目指せるか。一昨日の党首討論会を無事クリアで、保守党の単独過半数確保の可能性が広がっており、ポンドの買い材料に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。